奈良県三郷町にある約13万㎡の旧大学キャンパス跡地を利活用した、総合福祉施設「ソーシャルインクルージョンヴィレッジ」。社会福祉法人檸檬会を中心に、旧校舎の建築構造を活かしつつバリアフリー化を進め、障がい者支援事業所や日本語学校、レストラン、屋外公園など多様な用途を段階的に整備しています。
ヴィレッジの玄関にある旧大学図書館棟は、木育をテーマとする「奈良おもちゃ美術館」へ再生することに。キノアーキテクツは、建物全体にかかる法規関連の整備、改修設計を担いました。排煙計算が免除されるなど法規制が緩やかな大学施設から美術館へのリノベーションには、確認申請、開発行為、バリアフリー化など数々のプロセスが求められ、それらを一つ一つ乗り越え、完成に至りました。
2階におもちゃ美術館、1階には1000 冊以上の絵本を中心としたライブラリーカフェ、イベントスペース、ショップを併設しています。館内の内装・什器類は、ほぼ全てに奈良県産木材を使用し、創り上げる過程そのものが「森林活性化」へ繋がっています。良質な木製おもちゃで遊ぶのはもちろんのこと、奈良で100年続く林業家、森庄銘木産業が製作した切り株スツール、枝付き丸太など、多種多様な奈良の樹種に触れられる空間になりました。